side 克也


「…はぁ…。」


俺はアイツを襲いかけたあと、家を出た。


流石にあれはないわ…。


「…俺は馬鹿か。」


理性くらい保てよ。


でも、あの上目使いはマジでヤバイ。


あのまま、本気でやってしまいそうだった。


普通に冷静になれなかった。


なんか俺…。


「まだ、アイツのこと好きみたいじゃんかよ…。」


すれちがうたびにちびって言ったのも好きな子いじめ。


かまってもらえなくなるのが怖かった。


アイツは昔から可愛かった。