「…ついてこい。」


後ろから登坂の声が聞こえた。


「口答で教えてくだされば結構です。」


目を合わせずに登坂の横を通りすぎようとしたとき。


ガシ


手首を捕まれた。


「ちょ、離し…。」


登坂はそのまま階段を上がり、二階の向かって左のドアを開けた。


そこは黒と青で統一されたものの少ない綺麗な部屋だった。


登坂の部屋?


そう思ったとき。


なぜかドアに押しつけられた。


「は…?
なにす…。」


「…俺の奴隷にならなきゃ、アンタの本性バラす。」


はい?


「今まで黙ってた。
だから言うこと聞け。」


は!?


何その屁理屈!!