走ってくるあたしに気づき手を挙げる。



やっぱりコウキだ。



「よっ智恵。」


「よって...どうしたの?」



あたしは息を整える。



「だって、お前会ってくんねーじゃん。」



いやいやいや...
そんなこと言われても...



会いたくないんだもん。



ってゆーのは言えなくて。




「いやー...」


「なに?彼氏でもいるわけ?」


「いるよ!!」



一瞬コウキの顔が固まった。

ちがうかな?固まった気がした。



でもすぐ元の顔に戻り、だんだん呆れ顔になる。



なにその顔。いますよ。
大好きなかっこいいハルくんが。