「なんですか。」



あからさまに不機嫌な顔であたしに目を向ける。



「なんかね、知り合いが学校に来てるみたいで...ちょっと行ってくるね。」


「そうですか。分かりました。」


「でも一緒に帰りたいからすぐ戻ってくるね!!待っててね!!」




そう言い残しあたしは図書室を出た。




もーほんとコウキのばかー!!


学校じゃクラスが違うからハルくんと全然話せない。

放課後のこの時間が大切なのに!!



もー!!



靴に履きかえ、正門へと向かう。



正門には制服姿の男の子が見えた。



あれかな?