「なっ?いいだろ?」


コウキは、あたしが手に持っていた携帯を奪い勝手に赤外線を始めた。



「もう、ちょっと!」


「いいだろー」



そう言ってあたしの頭をクシャクシャする。


強引さは変わってないけど、あの頃の笑顔が見れて少し安心した。



コウキの茶色い髪が、

綺麗に輝いていた。