綾「…そんな子供の頃の約束…。ごめん。私、あなたの元には行けない。何があっても。」

頼希「……。お前、今日が18の誕生日だよな?」

綾「え、うん。」

頼希「お前の血や体は18の誕生日が解禁日なんだよ。これからは、今までよりたちの悪い妖や、力の強い妖が群れをなして来るぞ?それでも嫌と言えるか?」

綾「…私の意思は変わらないよ。頼希。」
そう…何があっても、私は妖と共にいるわけにはいかないのだから。

頼希「…。諦めねぇから。」

綾「……。ねえ、頼希って妖だよね?」

頼希「え?ああ。…お前、本当に俺の事忘れたんだな。」

綾「……。なんていう妖?」

頼希「俺は……妖狐だ。」

綾「妖、狐…。そっか、教えてくれてありがとう。じゃあさよなら。」