階段を降りるに連れて、 何だか甘い臭いが鼻を擽った。 朝からお菓子? 不思議と思い首をかしげながら、 キッチンを覗いてみると… 「あらぁ、焼けたみたいよ。 類くん玲くん~」 母の声と共に現れたのは、 2つの大きなシルエット。 …げげげっ 「凄く美味しそうですね。 さすが、彩子(アヤコ)さんです。」 「うちのシェフになってほしい位だ。」