恐ろしやぁ…! 思わず、ゾグリと身震いが体を走る。 遅れてはならないぞ、千夏。 「す、すぐ行く!」 お母さんは、『ご飯冷めるからね~』と言い残して1階へ降りていった。 「なんじゃこりゃ、寝癖だらけ。」 鏡を見れば、あちらこちらへ 好き放題跳ねてる髪の毛。 …恨むぞ、自分のクセッ毛め! 時間もないので、仕方なく ボサボサの黒髪は2本にまとめてから 制服に着替えて1階へ降りた。