「………13年!?」
「………悪いですか?」
驚き顔の私を見て、ちょっと拗ねたような顔をする。
それって私が5歳のときだ。
丁度、その頃から私も碧を想っていた。
「ふふっ、碧も私と同じくらい。」
私のことを想っていてくれたんだね。
笑っている私を見て、なにがなんだかといった顔をしている。
これは、内緒にしていよう。
そのほうが面白いから。
こんなときでも、私の悪戯心は健在のようだ。
「そうだ。碧、せっかくだし食べてみて?」
「そうですね。」
私がそう言うと、テーブルに置かれたままのブラウニーを手にとって口に含んだ碧。
「ど、どう……?当然、碧の作るお菓子には適わないけど。」

