それから数年後、少年が産まれました。
2人は、少年の姿に驚きました、
少年の頭には耳が、手には爪が、
少年は“おおかみ”だったのです。
ですが、両親は気にせずに、精一杯の愛を与えました。
少年が村の子供達に虐められた時には、優しく背中を撫でました。
少年が眠れない時は、お父さんの昔話を聞いて、時に笑い、時に泣き、とても幸せでした。
ですが、その幸せも長くは続きません。
お父さんが、猟銃で撃たれたのです。
“おおかみは、人を襲う”
そんな、勘違いで、少年は父親を失ったのです。
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