何せ、八年も逢ってなかったし家にも来てなかったから リビングの場所すら忘れてるみたいだった。 昔はよく一緒に遊んだけど。 「こっち」 私がリードしてリビングに入れる。 「よっしょっと!」 そんなかけ声を掛けながらソファに腰掛けた。 「あの…さ慶人?」 「そうだ、おばさんは? おばさーん!!」 「ちょ、ちょっと! お母さんは今いないよ!! 仕事行ってるから」 「あ、そう?」