僕の玩具箱。


『先生、質問良いですか?』

立ち上がり、泉ちゃんを見つめる、

遊佐も、大半のクラスメイト、泉ちゃんもびっくりしている。

私は普段、大人しい方だから、ホームルームや授業で立ち上がるのは初めて。

「質問?なぁに?」

『先生は結婚してますよね。』

「してるよ♪」

『夫さんの、何処が好きなんですか?』

「またかよ〜
光紗の恋愛質問、本日2回目〜」

遊佐が後ろでボソッと呟く。

「んー、何処が好きとか、良く分からないけど、
好きになったから好き、かなぁ?」

『好きになったから好き?』

思わず首を傾げた、好きになったら好き?

良く分からない。

「まぁ、一目惚れみたいな感じかなぁ〜
一目見た瞬間、胸がきゅぅってなるの」

『…分かりました、有難うございます。』

全く分からない。

一目惚れ?胸がきゅぅ?

何を言ってるんだろう、良い大人なのに。