そこには、春休みに入る前に出会った男の子が立っていた。

「じゃあ、自己紹介たのむ」

「あっ、はい」

「えー、俺の名前は高山廉で、趣味はサッカー。よろしく」

彼は自己紹介をしたあと、先生が言った。
「席は、おっ、笹本の隣空いてるな!そこに行け」
そう言われた彼は、私の隣に腰をおろした。