「きょぉーかさんきゅべりまーち」

「はいはい」

気づけば四時間目が終わりまちまってたお弁当の時間だやって来た。

「あゆっ!!あゆのお弁当なぁに!?」

森山歩美はわたしの家の近所にすむ同級生。身長は学年いち小さくてよく五年生や六年生のお兄さんやお姉さんに可愛がられている。

そのたびにもっと私も身長小さく生まれてくればよかったと後悔するのだ。

「スパゲティとポテトサラダ!!きょーちゃんは!?」


きょーちゃん…。そう私はきょーちゃんと呼ばれている。なまえがきょーかだからきょーちゃん。

お母さんが「ゆかり」って名前で名前を縮められなくてあだ名がなかったことが悔しかったから、自分の子供にはちゃんとあだ名を付けやすい名前にしたかったんだって。

だからきょーちゃんってあだ名を初めて呼んでくれたのはお母さん。ママなんだ。