そうすると、女達は目をハートにして立ち去る。
「猫かぶり」
そう言ったなはひなだった。
「別にこの性格を隠してるわけじゃない。女には優しく、高杉家のモットーだよ」
「ならわたしにも優しくしなさいよ〜」
「お前、女?」
「れっきとした女です!」
ひなはぽっぺをふくらませて、ぷいっとよそをむいた。
「ごめんごめんお前の反応おもしろいから。」
「ゆるさないっ」
「家帰ったら好きなケーキ食べさせてやるよ」
「ほんと!?」
、、、単純なやつ。
「ああ」
思わず笑ってしまう。
「そういえば、金持ち学校だからみんな真面目な人たちだと思ったら、そうでとないんだね」
「ああ、裕福だからってみんながみんな真面目なわけじゃないよ。
ほら、先生がいなくなると騒ぎ出すし
校則が厳しいわけじゃないから、髪も明るいやつだっているし、制服着崩すやつも多いよ。
まあ、髪も染めず喋らず制服も気崩さないで、ずっと勉強してる優等生もおおいけどな」
「へえ〜」
