私たちの部屋に来て、新谷さんが笑顔でそう言った。

「はい」

「俺達は、付かず離れずで、一緒に行くから」

「はい。なんか、ドキドキするね」

と、里乃が胸を押さえてこっちを見る。

「ほんと。でも、革新党がらみの暴力団に私たちが狙われることなんて、ないですよね?」

私は、新谷さんを見る。

「ああ。多分。奴らは君達がシリウスのかけらを持ってることは、知らないはずだからね」