「あ、いや、それは、君達に持っていて欲しいんだ」

「え?」

思わず、顔を見合わせる、私と里乃。

「でも…」

「この六日間、君達に持っていて欲しいんだ」

「私たちに?」

「ああ。もし、万が一、東行庵からシリウスのかけらが持ち出された事がばれても、君達が持ってる事までは、ばれ難いだろうからね」