シリウスのかけら

「ごちゃごちゃ言わずに、早く出せっ!時間がないんだっ!」

そうだ、もうシリウスの光、なくなってるかもしれないんだった。
東郷、かなり焦ってるみたい。

「この女、殺すぞっ!」

げぇーっ!
ちょっとぉ、こ、これって、ドスってやつ?

「わかったよ、おっさん、ほら」

「あっ、高木っ!」

高木がお守り袋を東郷に投げた。

「さぁ、そいつを放せ」

「まだだ。中身が入ってなかったら困るからな」