シリウスのかけら

「さぁ、シリウスを渡してもらおうか」

高木はゆっくりお守り袋を首から外す。

「ダメだってばっ!渡したらダメっ!」

「杉本…」

「ここまで守ってきたのに、シリウス守るのが、高木にとって一番大事なんでしょっ。私はいいから、こんなジジイに渡したらダメっ!」

「フッ、意気のいいお嬢ちゃんだ」

クソッ、東郷顎を抓るなっ。痛いっ!

「ばかやろ…。冗談が通じねーのかよ、おまえは。一番大事なのはなぁ…」

ん?何?高木?