七時半、いつものように加賀さんの差し入れてくれた朝食を私たちの部屋で、皆で一緒に食べる。

「いよいよ今日までだな。シリウス、見せて貰っていいかな?」

加賀さんに言われて、シリウスの入っているお守り袋を手渡す。
加賀さんは、そっと、中からシリウスのかけらを取り出した。

「あ…」

細々と光るシリウスの姿を見て、加賀さんは一瞬、言葉に詰まった。
そりゃ、そうなるよね。
だって、私たちが見たって悲しくなるくらい、か弱い輝きなんだもん。