シリウスのかけら

「何処へやったか、問い詰められて…」

って、新谷さんが言いかけたら、高木が遮るように大声を出した。

「口を割ったってのかよっ!」

高木の目がマジだ。
ますます目付き悪ぃ〜。おお怖っ。

「冗談じゃないぜっ!何のために、コイツラに持ち出させたんだよっ。柳沢さんが、狙われてるのは、分かってた事じゃねーかっ」

「ああ。だが、現に、東郷は二人がシリウスを持ってる事を知っている。二人があの時間に、国会議事堂前を通る事も知ってたって事になると…」