シリウスのかけら

「なんでかはわかんねーけどさ。お前らが通るの待ってたみたいだったぜ」

「なんで、私たちがシリウスのかけらを持ってるって、バレたんですか?」

って、里乃。
そーよ、そーよ。

「知ってるのは、ここにいる四人だけ…」

ん?違うっ。

「電話してみようっ」

新谷さんがケータイを取り出した。
そう、もう一人いたっ。
東行庵の柳沢さんっ!

「…」

新谷さんが何度か電話をかけ直す。