「奈木先輩以外にもイケメンいっぱいいるよーー!」

「はいはい。」

どんだけテンション上がってんだか……

そう思いつつ、あたしはサッカー部から少し離れた所に行った

ーぽん……ぽん

「ん?」

足元に丸いものが転がってきた

「うーす!!」
男の人が近付いてきた
「え?」

「わりーー!!…ん!!」

誰?
誰か遠くで叫んでいる。

「いーよーー」
近付いてきた男の人が言った。

「ごめんね、そこにあるボールちょうだい。」

「あ、はい」
あたしはボールを手渡した。

「ありがとう。
あ、ボール。当たってない?
大丈夫??」

この人は心配してくれているらしい。

「あ、大丈夫ですよ」

あたしが答えると、

「そっか、よかった」

と言い、野球部のもとへ戻っていった。