数分後………

吉名は口を開き

「………監禁ゲーム……」

静かに呟いた。

「ど、どうしたの?」

急な言葉に、吉名の妻は少し驚いた。

「記憶……忘れた……けど……彼に……わかることは……話してやろう。」

「彼って……尾形さんのこと!?」

「あぁ……解決して……もらおう。」

「い、いいんですか!?嫌な思い出なのに!?」

「あぁ……」

そう言って、吉名は黙った。

「……わかりました。」

吉名の妻は、先ほど尾形に貰った電話番号の紙を見て、尾形に電話した。