Jが孔雀を引き渡すと、骸は演奏を止めた。

そして、静かに孔雀に近づいた。

「コツ…コツ……」

骸は左手をソッと出し、孔雀の額に当てた。

そして、呟いた。

「孔雀…貴方の記憶を、見させてもらいます。」

「ピリピリ……」

電流のようなものが、孔雀の身体中を過る。