凜太郎は 私の部屋に 住み着いた。



凜太郎の甘くて優しい言葉に 心の暗雲の隙間から
暖かい太陽の日差しが差し込んできて


凜太郎の繊細な指は 肌を滑り



私の心も肌も 凜太郎を受け入れていく・・・・・・




「安達さん 最近変わったんじゃない?」


おばさんたちが 興味深々に聞いてきた。


「え?そうですか?」


「恋でもしてんの?」


「恋?恋なんてそんな相手も・・・・・
全然・・・・・」



慌てながら否定する自分が滑稽だったけど



いつしか凜太郎は男じゃなくなってきて
私にとって性別を超えた大切な存在になっていた。



「祥子さん おくすりのじかんだよ」



凜太郎のおくすりは とてもよく効いて
綺麗になっていく肌と同時に自分を少しづつ
好きになってくるのがわかった・・・・・・。