ガンガンガンガン・・・・・・


頭が鳴る・・・・・・
いつか こんな日が来るってことは心のどこかで
覚悟していたはずなのに


神様は

何故にこの決定的瞬間を私に見せつけるんだろ
ひどい ひどい ひどすぎる


あんまりだわ・・・・・・


人伝にでも知ることができたなら
まだ心の準備もできただろうに


この目で・・・・
このずっとずっと 正也一人を見つめてきた
この目で・・・・・

違う女と手をつないで
楽しそうに去っていく正也を見ることになるなんて


それでなくても
落ち込んでたのに 私は


どん底に突き落とされて


這い上がることなんてできない・・・・・・・



「そんな・・・・そんな・・・・・」



崩れ落ちそうになる膝を掴んだ。



全てを忘れたい!!!


だけど忘れる術を知らない・・・・・・


お酒・・・・

お酒飲んだら一瞬でも忘れられて
楽しい気分になれるって

父親が言ってたのを思い出した。