落ち込む私に 容赦なく とどめをさす出来事


久し振りの研修日 私は逸る心をおさえながら
本社に向かった。


二か月ぶりに 正也に再会する。


「よ!!元気か!?」

変わらない正也は やっぱり輝いている。

「そうでもない・・・・」


「だろうな~」笑う。


研修でも講師役の部長に


「お ウチの期待の星 大友くん」

正也はそう呼ばれていた。


照れながらも自信に満ちた正也を見ながら
距離を痛烈に感じていた。


正也の周りには 自然と人が集まる。
私の持っていないもの全部 正也は持っている。


長い研修が終わり また正也としばらく会えないのか・・・・


「じゃあな 祥子
今度ゆっくり メシでも食べような」


今度じゃなくて これからでもいいのよ!!!

私はそう叫びたくなる。

今度とお化けは出たことがないは 父親のよく言う言葉・・・・・

私と一緒にご飯なんて絶対 正也は口だけだって
わかってるから それが 悲しい・・・・。