次の日廊下を歩いていると


あ、


廊下で数人の女子と話している


春馬を見たら


思わず影に隠れてしまった



うーなんで隠れてしまったんだろ



ドクンッ


あ?


なんでだろいっつも見てる光景

見慣れてるはず


いつもの私なら


むかつく!タラシ野郎!

って思うはず


なんで?モヤモヤ....する


自覚するには十分


「日向」



ドキッ


気づけば春馬が私に話しかけていた



「どうした?具合でも悪いのか?」



......




「別に、なんでも....」



早く離れないと

これ以上一緒にいたら....



背を向けて離れようとしたら


春馬に肩をつかまれて


「おい、泣いてんじゃねぇか...」


「誰の....誰のせいだ...」


「え」


するとさっきの女子達が来て


「どーしたの?春馬君」


そして、私を見るなり


春馬の制服の袖をつかみ


「あ、女の子泣かしちゃダメじゃん」


ふーーー


「... 春馬...もう私の負け」


「春馬の思惑どうりになっちゃった」


「うっ...っ私っ春馬の事っ
好きになっちゃったよっ...」


涙が次から次と頬を伝う


「今までなんとなかったのに
ただ女子と喋ってるの見るだけで
モヤモヤして絶対惚れるか!って
思ったはずなのに....
こんな有様だよ...」


ポロポロと涙を流す

私のところに春馬が近づいてきて


グイッ


春馬に腕を引かれ


「んっ....!」


春馬にキスをされた


「.....っ」



そして、抱きしめられた



「完敗は俺の方だよ...
本当はいつだって勝負とか色々
口実だった。」



「日向に近づくためわざと挑発して
今回の事もラブレターもらってんの見て焦って言ったことだし...」


「うっ...」


「ずっと...ずっと好きだった...」


「っなんだよそれ
わかりにくいわっー!!」


ライバルだったはずの春馬...

だけど今は大好きな春馬...


ほんとわかりにくかった!