男前女子!

私は前島日向(マエジマヒナタ)

男前で下手な男子より
女子にモテる


「あ、あの!日向先輩!
これ食べてください!」


そこには、顔を赤くして

かわいくラッピングしている
お菓子をくれる後輩の子


「おー!いいのー?!」

「はい!」

「わーーい?!」

その時私の手からおかしは取られて


モグモグ



「は、春馬!」


「うわ、うまいはこれ」


そう春馬が言えば


「え?本当ですか?!
よかったらもらってください!」


「えっっ」



「それ、私のっ」


「春馬先輩これもよかったら!」


「「私も!」」


後輩どころか女子が群がる


「......」


ムカつく野郎だ...


「なんか、いつも俺がいいとこもらってわりーな」


フッと嫌味のように笑う春馬。

むかつくー!!!


くっそぉ!



コイツは佐藤春馬(サトウハルマ)


そして、私よりモテるライバル


それは認めるがっ....


「何っ回人ファンを取るんじゃぼけー!タラし野郎ー!」


「逃げられる程の魅力がないのが悪い」


ちっ!


「っんだとー!」


私がスタスタと歩く春馬を追いかけようとした時



「前島日向さん!!」


突然後ろからフルネームを
大きい声で呼ばれびっくりする


「あ、あの!よろしければ
これ読んでください!」


それは、確か隣のクラスの男子


「え?え? 」


だけどさっ!!


「きゃーー!
初めて男子からラブレターもらったー!


「女子からもいいけどやっぱ男子だよね!」


きゃーきゃーと騒ぐ私に


「うん。そうしよう」


と独り言のようにつぶやく春馬


「え?」


トンっ


気づけば春馬の顔が間近くにあって


いわいる壁ドンをされていた。


「お前を俺に惚れさす。」


は???


「はいっ?」


「日向が惚れてくれたらライバル減るしな」


と真顔でつぶやき


また歩きだす


「んじゃ、勝負スタート」


「......」


え?えぇーーー??



え?なに急に

惚れさす?


春馬が私を?


はっ....


無理に決まってんだろ



誰があんなやつを!!!