ちっぽけな奇跡のはなし




カレはわたしが泣きやむと、
ぽんぽんと頭を撫でてくれた。



「そうだ!せっかくだし、浜辺で遊ぼうか」


そう言って、カレは巴菜の手をとると
ゆっくり歩き始めた。


浜辺に着くと、裸足になって2人で
追いかけ合いをしたり
落ちているビーチボールで
バレーをしたりした。