次の日の朝、 何事もないように家を出ると 駅へと急いだ。 巴菜が駅に着くと、もうカレは待っていた。 腕時計をチラリと確認して顔を きょろきょろさせて、周りを見ている。 そして、巴菜に気付くと笑顔でこちらに 手を振った。 「ごめんなさい!待たしちゃいましたか?」 「ううん!今来たところだから!」 そして、2人で切符を買って 改札口へ入った。