ちっぽけな奇跡のはなし




「あの!どうでしたか?
見覚えとかありましたか?」



「無かったなあ」

カレは少し残念そうに言った。


「そう...ですか。
仕方ありませんよね!
気を取り直して、次行きましょう!次!」


巴菜はそう言うと、カレの肩を叩いた。