「僕はキミの未来の恋人なんだ」



「未来の?」



「そう。だから、キミは僕のことを知らない」



普通なら、
こんな馬鹿げた話は誰だって信じない。


でも、わたしはこのとき信じてしまった。


だって、彼の目があまりにも哀しそうで
あまりにも愛おしそうに話すから。