ちっぽけな奇跡のはなし




「わたしはあの日、望月に妹のプレゼントを
一緒に買いに行ってほしいと頼まれたんです。

だから、次の日わたしは彼と一緒に

ショッピングモールへ行ったんです」



「だから、シャルの女の人が僕に来れないと言ったんだ」

カレは合点がいったように言った。


「てっきり僕はもうキミが
会いたくないのかと」

「そんな訳ないじゃないですか!」


カレは安堵の表情を見せた。