ちっぽけな奇跡のはなし




自分の部屋に駆け込むと、
ベッドに突っ伏した。


「わたし、最低だよ」



枕に涙が滲む。


カレはずっと待っててくれたのに。
わたしは逃げたんだ。



「これじゃ、未来のわたしと一緒じゃん」


涙が枕に大きなシミを作る。