男は逃げていった。


追いかけたいけど


今は、あーちゃんだ!!


「あーちゃん!!大丈夫!?」



《なんで、お父さんが居るの…??



やだ、やだよ…!!》


へ??


「お父さん、お母さん…。」



あーちゃん??



「お父さん…やだ…死な…ないで…

お母さん…お母さん…やだ…行かないで…


2人とも…死んじゃ…やっだ…」



「あーちゃん??」


あーちゃん…。

どうしたんだろ…。


「いや…。いなくなる…。


また、誰かが居なくなる…
いや…」



ずっと震えてるあーちゃん。





「あーちゃん!!大丈夫??」




「…た…つの…」



ふらっ



「あーちゃん!!」



あーちゃんは、俺の名前を呼んで




気を失った…。