「いってきますー」


ドアを開け、バス停まで歩きだす。

まだ、眠い。



しかし、私はこの時、家族と会えなくなるなんて…考えもつかなかった。



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部室がある2階まで階段を上がる。


「ほーちゃんおはよー」


後ろから抱きつきながらあいさつをしてくるのは…


「愛莉、おはよー」


城森愛莉(シロモリアイリ)。


栗色の髪に細い体。

当然、男子たちからもモテるか…

本人はかなりの天然。

それで、まったく気付かない。