「人が唇と唇をくっつける行為って簡単にできない。これは美羽が一番しってるっしょ?」 「うん…」 でも… 「だから、それができる自分は、相手にとって凄く特別なんだって思いたいんだと思う」 康太は真剣な目で話し続ける。 「俺だってそうだよ。美羽は俺のもんだ~!!ってみんなに言って回りたいもん」 子どもみたいに笑う康太。