「和鬼っ!!」






襖をバシーンっと激しく開けて
ボクの元に駆け出して来た咲。





その咲は床に横たわったままの
ボクをギュっと抱きしめた。




咲に抱きしめられた時、
遠い昔は、
ボクが咲鬼を抱きしめた時間を思い出した。




……風の記憶……。







そんな暖かな記憶を
抱きしめながら、
咲の温もりを感じた。