咲は、
もうこの世界まで来てしまったんだね。


何度も断ち切ろうと思った。

何度も終わらせようと思った。


記憶を抜いてボクは、
ただ……君を見守っていようと……。




そう思っていたのに……
君はことごとくボクの思いを
交わしてしまう。




だからこそ……ボクは出逢った頃以上に、
君に惹かれ、君に焦がれ、君を恐れてる。




ボク自身の心がコントロール
出来ない程に乱されていく。



……咲……

君はどうしてボクの中に
簡単に侵入してしまうの?