「大翔、好き」


「俺の方がもっと好き」


「私の方がもっと大翔のこと、愛してる」


「いや、さくら以上に俺の愛の方が大きいよ」


「じゃあ、じゃあ……」


「何このやりとり」


「大翔が些細なことも伝えあおうって」


「でも、これじゃバカップルみたいじゃね?」


「確かに」



お互い目を合わすと笑い出した。


すると、チュっ音を立てて、唇にキスをした。





私たちが本当に必要なものはチョコなんかより、愛の言葉だったんだ。




【END】