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「ただいま。」
「ぁぁ。おかえり。俺の弟よww」
「いきなりなんだよ。」
「もうこっちでも噂になってるぞー。」
....え?
なんのこと?
もしかして...
んな訳ないよな。俺の兄貴がそんなこと知ってるはずが...
あるな...。
西原 龍斗(nishihara ryuto)
俺の兄貴。俺と真逆の世界に生きている。
そぅいわゆる...あーゆー系。
あの...ヤバい系。
いくら兄貴って言っても自慢できるようなやつじゃないんだ。
だって...
暴走族の組長。
暴走族のリーダー。
暴走族のトップ。
その暴走族に俺と同じ学校のやつもいるから、
兄貴があの暴力女とのこと知っててもおかしくない。
逆に、知ってて当たり前と考えるのが当たり前。
ということですね。
はい。まじなほうで俺終わった。
心休まる場所がない。
「お前、転校してきた金髪美少女が彼女になったんだろ。」
「いや、違うんだよそれが。」
兄貴ならわかってくれるかもしれない。
もし兄貴が分かってくれれば暴走族からうちの学校へ
『小日向と西原が付き合ってるってのは誤解だった』
っていう噂が新たに流れるはずだ。
誤解を解く最後のチャンスだ。
よし、全力でやらなければっ。
