そんなのぁたしは望んでない*



。.:♦♥♦:.。。.:♦♥♦:.。


「ただいま。」

「ぁぁ。おかえり。俺の弟よww」

「いきなりなんだよ。」

「もうこっちでも噂になってるぞー。」



....え?
なんのこと?


もしかして...
んな訳ないよな。俺の兄貴がそんなこと知ってるはずが...

あるな...。


西原 龍斗(nishihara ryuto)

俺の兄貴。俺と真逆の世界に生きている。
そぅいわゆる...あーゆー系。
あの...ヤバい系。

いくら兄貴って言っても自慢できるようなやつじゃないんだ。

だって...



暴走族の組長。

暴走族のリーダー。

暴走族のトップ。



その暴走族に俺と同じ学校のやつもいるから、
兄貴があの暴力女とのこと知っててもおかしくない。
逆に、知ってて当たり前と考えるのが当たり前。

ということですね。

はい。まじなほうで俺終わった。

心休まる場所がない。



「お前、転校してきた金髪美少女が彼女になったんだろ。」

「いや、違うんだよそれが。」


兄貴ならわかってくれるかもしれない。

もし兄貴が分かってくれれば暴走族からうちの学校へ
『小日向と西原が付き合ってるってのは誤解だった』
っていう噂が新たに流れるはずだ。


誤解を解く最後のチャンスだ。

よし、全力でやらなければっ。