そんなのぁたしは望んでない*



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「おはよぉ。愛歌ちゃん。」

「あっおはよう!!」

「どう?」


...?

どうってなにが?


「なんのこと?」

「そりゃあ、彼氏さんとのこと。」


やっぱそうだよね。


一日でみんながこの噂に飽きるはずもなく。

みんなが目を輝かせてあたしやあいつに話しかけてる。

人の恋愛なんてほっとけばいいのに。

知ってなんの得があるのよ。

気になるのはわからなくもないけど。


まぁまず付き合ってないんだけど...
さすがに空気的にそんなこと言えない。


「いや...なんでみんなあたしたちにそんな興味深々な訳?」


「え?っだって、転校してきたばっかだから知らないかもしれないけど
琉緯くんは学校1のイケメンだよ。すんごいモテるの。
しかも、どんな可愛い子に告られても全てふってる。」


「えっ。それって本当?」


「もちろん。やっぱ知らなかったか。羨ましいけど。
愛歌ちゃんもかなりの美人だからみんな納得してるんだよ。
やっぱ学校1のモテ男が付き合ってるなんてさ、
そんなのみんなほっとくわけないでしょWW」


...そうなんだ。
全く知らなかった。
やっぱあいつっイケメンなんだよね...

なんか悪い気はしなくなってきた。

このままあいつの彼女演じてみようかなっなーんてWW

自慢話になるよね。

でも、さすがにやめとこWW


「ちなみに琉緯のお兄ちゃんね、ここじゃ有名なある暴走族の組長だよ。
琉緯本人は全く暴走族って感じじゃないけど。」


琉緯っていうのか...

って暴走族?
あいつのお兄ちゃんが?

しかも組長?