「いーちゃん、気をつけてね」 私はその言葉に頷いた。 「いってらっしゃい」 いってきます。 心の中で、呟いた。 今日も、私は言えない。 明日は、言えるのかな。 嫌いじゃないんだよ。 だから、そんな悲しそうな顔しないで。 ごめんなさい。