それは少し、似てる。 だれ、かな。 一歩、近づいてみる。 そして、また一歩。 向こうは、私に気づいたみたい。 その、黒い髪と雰囲気。 誰、かなぁ。 結構、私に近い誰か。 少しずつ、その人は大きくなる。 「………」 「………」 お互い、無言だ。 なんだか悪いけど、親近感が湧いた。