エミの家に行く前に買ってきたばかりの大きなキャリーバッグをガタガタと引きずりながら、私は鼻歌交じりに歩く。 あぁ、これで邪魔者は消えたわ。世界は何て楽しいんだろう! 本当はスキップもしたい気分だけど、道端でそんな事してたら近所の方に危ない人だと思われちゃうわよね。 そうよ、私は至って正常。