忘れん坊サンタと雪だるま

左右長さの違う木の枝の腕を付けた所でピーターは、父親のダニエルに呼ばれてどこか出掛けてしまったのです。



――どうしよう……? これじゃサンタクロースのおじいちゃんを起こせないよ……



雪だるまは、また悲しい気持ちになりました。



『顔を上げなよ、雪だるまくん』



そう呼び掛けたのは地面に降り積もった雪の精達です。


『安心して、オイラ達が街まで運んであげるよ』