おはようの合唱が聞こえる坂道、私は心友のマリと話しながら登校していた。

 私たちの目的地は、他でもない。

 私立美色高等学校だ。

 ここでは、「絵画部」「彫刻部」「色彩部」と分かれている。

 私は昔から絵を書くことが大好きだった。

 友達はずっと絵だった。

 父は、有名なアートデザイナーで母は、マンガ家。

 こんな家に生まれてしまえば、誰だって絵が好きになる。

 今日もスケッチブックを片手に毎日の朝。

 スケッチブックがないと寝れないんじゃないか。というほどに絵が好きなのだ。

 今日も新しい朝が始まる。

 そう。とっておきの朝が。

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