ある日、この時、この場所で。醜く歪んで堕ちてゆく。



そんな事を

考えながら、私は早急に

支度をする事にした…。



「此処に、今日の服は置いておくから…。

…あ。

お風呂場の場所は、…分かるか?」


問いかける兄に
私は応える。


「…場所はよく、…

イマイチ、…分からないな…」



ん~っ
と考えるような顔をした後、

「…ぁ。

よしっ。

俺が案内してやる。」



私は

「はい、…」

と、

か細く返事をして

兄についていく事にした。